「アドラー心理学基礎講座応用編」受講しました

アドラー心理学の基礎講座応用編を受講してきました。アドラー心理学には前から興味があり、本を何冊か読んでいました。かつて人間関係で問題が起きた時にアドラー心理学を試してみたらうまくいったので、困った時はアドラー心理学を実践するようになりました。それから、もっと学びを深めたいと思っていたので、今回受講することにしました。

講座では多くの学びがありましたが、そのなかで印象的だった事を記します。なお、講座の一部分のお話しであり、あくまで個人的に印象的だったものなので、その点はご理解ください。

アドラー心理学では「人生の悩みはすべて対人関係の悩みである」というほど対人関係を重要視しています。そして対人関係の問題を解決する時は、できない事ではなく、できる事に目を向けようと言っています。

例えば、他人の心を変えるのは難しいことですが、自分の心は自分次第で変えられます。なので、相手を変える努力より、自分を変える努力をしてみたらどうでしょうと言っています。人はどうしても「あの人は悪い、あの人のあれを直してもらいたい」などと思いがちですが、まずは自分から変わってみよう。だからといって、相手の言いなりになったり、自分の主張を押し殺したりするのではなく、双方にとって納得のいく問題解決の着地点や妥協点を見つけていきましょうと言っています。

その時にするのが「エピソード分析」。エピソードとはある時に起きた一つの出来事のお話。それに対して「いつもこうだ」というのはレポートというそうです。すなわち、「上司のAは私を嫌っていて、いつも私に意地悪をしてくる」というのはレポート。「昨日Aからこんな嫌な叱られ方をした」というのはエピソード。

「普段がどう」ではなく、その時のエピソードを取り上げて、あの人はなぜこういうことを言ったのかとか、それを言われた私はその時どう感じたのかとか、じゃあ言ったAはどういう気持ちだったのだろうかなどと分析していくのですが、このエピソード分析はとても有効だと思いました。なぜかというと、自分の気持ちが整理できますし、相手の行為の意図を想像できますし、解決に対する前向きな案を浮かべやすいからです。こう書いただけではわかりにくいかもしれませんが、実際にやってみた感想としては、とても前向きな気分になれました。もしカウンセリングというものを受けるとしたら、こういうものであって欲しいなと思いました。

以前に読んだ本に「アドラー心理学は、本を読むだけではなく、実践することが大切」と書かれていました。確かに、実践することが次に繋がります。思っているだけでは変わらないでしょう。その実践するには、アドラー心理学がいいなと私は思いました。