『パリでメシを食う。』

パリでメシを食う。』(川内有緒:著)を読みました。
https://www.gentosha.co.jp/book/b4155.html

フランス・パリに住む日本人の仕事や生活について書かれたルポです。

夢に向かって努力して、念願かなってパリに来た人。
パリになんて来ようとも思ってなかったのに流れ着いてきた人。
計画的な人。無計画な人。などなど。

みなさん異国で生活している人たちだけあって芯が強く、かといってご本人の持つ弱い部分をも否定せず、読んでいて共感したり勇気づけられたりしました。

仕事やプライベートなどでうまくいかない時やちょっと疲れた時などに読むと、「ああ、こんな生き方もあるんだ」と違った視点を見させてくれて、自分の持つ小さな常識を変えさせてくれるような、明日からのやる気ももらえるような本でした。

NHKに72時間という番組がありますが、あれが好きな人ならこの本も合うような気がしました。(本とテレビ番組は関係ないです)

ところで、本の内容も素晴らしいのですが、実は私が一番よかったと思ったのは著者の文章力でした。とにかく読みやすい。プロと呼ばれる人たちの中にも悪文はあったりしますが、この本は「あれ?」と文を読み返すことなく、スラスラと気持ちよく読めました。こういう文章が書ける人に憧れます。