バジェットレンタカー対馬–九州旅行記(5)

九州旅行の最後は対馬に行ってきました。対馬は九州と朝鮮半島との間にある島で、韓国までの距離はなんと50Kmという近さ。島への観光客はほとんどが韓国からであったものの、去年は徴用工などの政治問題で激減し、さらに今年に入り新型コロナで消失してしまったようです。そのため島の観光振興策としてかなりの補助金を出して日本人観光客を誘致していて、私も今回はかなり安く旅をすることができました。

正直に言って対馬観光にはそれほど期待していなくて、のんびりできればいいかな程度にしか思っていなかったのですが、行ってみたらとてもよかったです。(僕にとっては)特に有名ではないのですが、浅茅湾(あそうわん)はとてもきれいで、「映える」写真が撮れる観光地としてもっと人気が出てもいいくらいの場所でした。

万関展望台から見る浅茅湾の夕陽
烏帽子岳展望台から見る浅茅湾

今回の対馬旅行で印象に残ったのは、実はレンタカー会社でした。今までレンタカーを借りて特に思い出になることはなかったのですが、ここは印象的で、人が良かったです。もしスタッフ一人だけが良いならたまたまだったかもしれませんが、送迎・貸出・返却など何人も良い人が続くと(本当のとこはわかりませんが)きっとここのお店が良いのだろうなと思いました。

それと、この店オリジナルの観光ガイドブックがあり、重宝しました。帰りの時に「ガイドブックがとても役立ちました」と伝えたら、ガイドブックを作るいきさつをお話ししてくれました。前述の通り対馬は韓国からの観光客が多かったものの、島内ではいろいろと問題が生じていたところに、今回の政治問題・コロナ問題が起きた。これから島の経済・観光はどうあるべきかということを、否が応でも考えさせられた。そこでこのレンタカー会社は、団体では来るがあまり地元の経済に貢献しない(韓国人)客より、(日本人)観光客に満足してもらえるような環境づくりが必要だと考え、その一つとして自前でガイドブックを作り、良い接客を心がけているのだそうです。

このお気持ちはよくわかりますし、堅実な方法だと思います。困った時は何か派手なことをして大きく儲けようと思いがちですが、商売の基本は一人一人のお客様の満足を高めることですし、それが正攻法に思えます。私も小さいけれど商売をしている身として共感しました。小さな種を蒔くからこそ芽がでるし、きれいな花が咲くものです。応援したくなりました。

車一台分の車線幅なのに対面通行でビビりまくりの初心者ドライバー(ほとんど交通量ないけど)

バジェット・レンタカー 対馬空港店
https://www.budgetrentacar.co.jp/shop/9037/

対馬はアナゴが有名だそう。とても美味しかったです。
猪鹿鳥というジビエ料理店。イノシシ肉のランチは安くておいしかったです。

旅程メモ
8日目:あなご亭、海神神社、韓国展望所、万関展望台
9日目:浅茅湾クルーズ、烏帽子岳展望台、和多都美神社、猪鹿鳥でジビエ

九州旅行記・完