牧のうどん–九州旅行記(4)

以前テレビでタモリが「福岡のうどんは柔らかくておいしい」と言っていました。うどんはコシがあるほうがおいしい、みたいな印象があったので、柔らかいうどんってどうなのと思っていたのですが、実際に食べてみてそのおいしさに驚きました。

連れていってもらったのは「牧のうどん」という福岡では有名らしいチェーン店。お昼過ぎに行ったのですが、ほぼ満席の混み具合。これは期待ができます。福岡では肉とごぼう天がメジャーなトッピングだということで、私も肉ごぼう天うどんを注文しました(もちろん、やわメン)。

食べた最初の印象は、柔らかい!驚きの柔らかさです。もうフニャフニャ。コシなんてまったく感じられません。けど、おいしい。柔らかいうどんってこんなにおいしいんだ思いながら食べているのですが、麺が全然減らない。そして麺つゆがどんどん麺に吸われていく。美味しいんだけど、かなりの満腹になりました。これが普通盛りとは・・・・

そういえば、初めて讃岐うどんを食べた時も「うどんが固くて美味しい」とショックを受けました。それまでコシのあるうどんを食べたことがなかったのだと思います(もしくは意識したことがなかった)。

うどん談義はさておき、ここで私が思ったのは、先入観を持ちすぎるのはよくないなということです。もちろん好き嫌いの好みはそれぞれあるでしょうが、自分が持っているちっぽけな情報に囚われて、他の事を試そうとしないのはもったいないと思ったのです。麺にコシが大切というのと、柔らかい麺がおいしいというのは、イコールにはならないけど、どちらもあり得ることなはずです。

とは言っても、自分も食わず嫌いが多い人間です。新しいことに挑戦しない人の気持もよくわかります。うどんはともかく、見たこともなく味の想像もできないような料理はまず挑戦しません。料理に限らず、多くのことが保守的です。何でも気軽に挑戦できる人をうらやましく思います。

旅程メモ
6日目:牧のうどん、水炊き(華味鳥)
7日目:秋月、紅乙女、博多南線