プレゼンス [フィンドホーン体験・ヨーロッパ旅行記(2)]
今回参加したワークショップのタイトルは Deepening Your Presence Through the Healing Art of Esalen Massage
訳すと「エサレンマッサージを通じてプレゼンスを深める」でしょうか。
そのタイトルの通り、ワークショップではプレゼンスに意識を向けることができました。
プレゼンスとは一般的には「存在」などと訳されますが、ここでは「(過去や未来ではなく)(どこか他の場所ではなく)、今、ここにある」という状態のこと(だと思います)。
そのプレゼンスを受け入れたり、深めたりすることは、簡単ではありません。
ついつい、自分でこうだと勝手にイメージを作ってしまいますが、それから離れて、今・ここで起こっていることに気づき、それを受け入れることは、簡単なようでいてなかなか難しいものです。
ワークショップでは、背筋(最長筋)に沿って前腕などを使ってマッサージをしていくという実技がありました。
私は多少なりの経験はあるので、なんとなくやることは簡単にできますが、きちんとプレゼンスに意識を向けてやるとなるとそうはいきません。
自分の腕(を含めた全身)で相手の体をマッサージしつつ、相手の状態も感じ取るセンサーになり、「今、ここ」で起こっていることに気づくために意識を集中します。
そうすると、なんとなく「今、ここ」で起こっていることを感じ取れるようになります。
「筋肉のここの部分が硬い」とか「硬かった部分が柔らかくなってきた」という物理的な面もありますし、「心地よく感じてくれている」とか「少し辛そ う」とか「もっと優しく触れてほしがっている」とか「そこじゃなくて、違う所に気づいてもらいたい」なんていうのを精神的なことも感じたりします。
これらはマッサージをする私が勝手に思っているだけで、受け手が実際にどう思っているか本当のところはわかりませんが、こうやって「今、ここ」に起 きていることを感じ取ってそれを大事にすること(プレゼンス)がとても大切なことだと思っていますし、それを含めたマッサージを受けると「エサレンだ なぁ」と感じるのです。