ストレッチ:年始名阪旅行記(2)

街を歩いていたらストレッチ屋さんがありました。最近増えてはいるけど受けたことがないなと思い、受けてみることにしました。

最初に説明を受けたのですが、「痛いぐらいにストレッチしていきます。その結果、後から痛くなることがあります」と言われて、少し考えてしまいました。いや、わかるんです。揉み返し(的なもの)は起こり得ますし、それを最初に伝えておくのは大切な事。そしてなにより、自分もそういう説明をしてからお客さんに施術しています。だけど、その時は「痛くされてもしまうのかも」と不安に思ってしまいました。

ストレッチはさすが専門店らしくいろいろな場所をいろんな方法でやっていくので、受けていて面白かった(興味深かった)のですが、伸ばし方が強くて、気持ちいいを通り越して痛いほどでした。

途中「どうですか?」と聞かれたので、素直に思いを答えました。「伸びているけど、それが強すぎて、気持ちよさを超えて痛さを感じています。痛過ぎて、体が恐怖を感じて身構えて力んでしまっています」と。それを聞いたトレーナーさんは少し困惑した表情で「まだまだ行けそう(伸ばせそう)ですけどね」とは言っていましたが、私は自分の身体を守る為にも、そんな無理なことはしたくないと思っていました。

この強い伸ばし方はこの会社のやり方なんだと思います。痛みや感じ方は人それぞれだから痛くても平気という人もいるでしょう。多分ですが、このトレーナーはそれなりに経験と技量のある方だと思います。不満は彼自身にではなくここのストレッチ法にあり、痛くて怖いのが私には合わないと思いました。

もちろん世の中にはいろいろなやり方があって、それぞれの良さがあります。この気持ちよさの一線を越えてまでも強くするストレッチが向く方もいるでしょうし、私も以前なら「症状を改善するには痛いぐらいでないと効かない」などと思っていました。しかし、今はそうは思わなくなってきました。大切な自分の身体が怖がって嫌がるようなことを無理をしてまですることはない、と。

こんなことを書いてはいますが、私の施術でも、お客さんに痛くて怖がらせてしまっていることもあるかもしれません。そう思うと、謙虚にこの時の気持を活かすことが大切だと思いました。当店はお客様にリラックスしてもらうことを目的として来ていただいているのですから。