バンコクでのマッサージ体験記

今回のバンコク滞在ではマッサージを2回受けてきました。
タイに行ったらマッサージを受けるのが楽しみなのですが、毎回当たり外れがあります。そして今回は2回ともハズレでした。
反面教師の意も込めて記したいと思います。

1件目はタイマッサージ。

こちらは日本人友人に紹介されたのですが、その友人はタイ人から薦められたのことなので、それなりに期待していきました。このお店の経営者はたぶん日本人で日本のガイドブックにも載っているので、僕が行った時はお客さんは日本人ばかり。値段はタイマッサージ2時間で500バーツ。ちょっと高めですが許容範囲です。内装は豪華ではないものの清潔できちんと整理されていて、不安な気持ちにはなりません。ここなら女性でも安心してこれるでしょう。片言の日本語なら通じます。こういう点ではちょっと高めの値段の価値はあると思います。

で、肝心の施術ですが、痛かった。とにかく痛かった。僕はまあ普通の強さなら大丈夫ではあるのですが、ふくらはぎと内股は痛さに弱いので、「弱くして」と頼むのですが、言うとその時は弱くなってもまたしばらくすると元の強さに戻ってします。タイマッサージでは足の施術が多いので、また弱くしてと言ってもまた元の強さに戻る。その繰り返し。何度も言うのも面倒くさくなって、途中からは「もういいや、我慢しよう」と我慢大会になり、結局、打ち身みたいになってしまいました。

タイマッサージでは、最後のほうに座位で首を腕でゴリゴリやったり、ひねって背骨をボキボキってならしたりするのですが、もうその頃になると体が拒否反応を示し始めて、施術者のやろうとする力と、僕の拒否しようとする力の反作用で、痛いだけではなく変な痛め方をしていました。施術者はいい人ではあったんですけどね。
まあ、タイあるあるですね。

2件目のお話。

タイマッサージ通の友人数人から「なんだかんだで、やはりヘルスランドはいいらしいよ」と聞きました。ヘルスランドとはタイで有名な高級スパのチェーンで、ガイドブックにもよく載っています。(自分も観光客のくせして)そういう「観光客御用達」みたいなところは好きではないのですが、「やはり受けてみないとわからないし」と思い、受けに行こうとしたのですが、大量の観光客が観光バスで乗り付けてワイワイやってる姿を見て「やっぱりやめておこう」と帰ってきてしまいました。だけどやっぱり気になって、翌日に行ったらなんと臨時休業。仕方なくトボトボと帰ろうとした時に、小さなマッサージ店を見つけました。「あ、そういえばここは以前誰かのブログで読んだことあるなぁ」と思い、何も考えずにそのお店に行くことにしました。

そのお店は、大通りから一本入った路地の、ビルの2階にある小さなマッサージ店で、外からは看板しか見えません。普通に考えればボッタクリorエロマッサージ店の可能性ありですが、まあブログで読んだ店だし大丈夫だろうと思い階段を上がっていったら、店前には何人もの男性マッサージ師がたむろしています。タイではヒマなマッサージ師が店前でダベってる光景はよく見ますが、ほぼ女性。男性がこんなにいるのは異様。「ここってゲイマッサージ?」と思ってしまいましたが、もう階段を上って店員がじっとこっちを見るのでもう戻れず、入ることにしました。

その日はヘルスランドでオイルマッサージを受けるつもりだったので、ここではオイルマッサージを頼みました。2時間で500バーツ。これは相場より安めです。店内はタイの格安店にありがちな、狭い・暗い・汚いで、通路は迷路みたいな感じで、道を進むにつれて不安感が増していきます。施術室は一畳くらいのスペースでベニヤ板みたいなので仕切ってあるだけの部屋。シーツは換えたか換えてないかわからない感じで、扇風機の風が間接的なのに強力に当たってきます。この部屋に入った時点で、マッサージを気持ちよく受けるというより貴重品が盗まれないかという心配のほうが先に立ってしまいました。(念のためにお伝えしますが、タイでの格安店はこういう感じの店が多いですが、真面目に商売しているところもたくさんありますし、上手な人がいることもあります。清潔さと快適さの評価は低くなりますが、技術は玉石混交です)

僕を担当してくれた彼のオイルマッサージは、下手でした。ひたすら同じことの繰り返しで、30分くらい延々と同じ個所をやられて揉み返しが来ないかと心配になっていました。たぶんタイマッサージは一通りできそうな感じですが、オイルマッサージはちゃんと習っていない感じで、あまりにテクニック数が少なく、ひたすら2時間を消化している感じでした。それでも彼は(彼なりに)真面目に丁寧に施術してくれていましたし、スペシャルマッサージの要求もなかったので、帰りにチップとして100バーツ上げることにしました(それより小額紙幣が財布になかっただけですが)。たまたま支払いの時に横にいた日本人客は「チップ100くれ」と要求されていました。チップって要求するもんじゃないよなぁと思いながら、オイルに入っていたサリチル酸メチル(≒サロンパス)の香りを体から発しながら店を出ていきました。(シャワーがないので)
まあ、タイあるあるですね。

こんなことを書いていますが、やはりタイは好きです。
今度はいいお店を見つけに行きたいです。