不思議な体験 [フィンドホーン体験・ヨーロッパ旅行記(5)]

スコットランド滞在中にあるマッサージを受けたのですが、そこでとても不思議な体験をしました。
あまりに不思議な出来事だったので、それについて書こうかどうしようか悩んだのですが、「世の中には不思議なこともあるんだ」という参考になればと思い書くことにしました。

ある人から紹介されてマッサージを受けに行ったのですが、いまいちどんなマッサージをしているのかよくわかりませんでした。「チャクラを調整する」とか「オーラを清める」とか言っていたのでエネルギーワークだと思って受け始めました。

まずマッサージテーブル(台)に仰向けになって寝ました。
私は目をつぶっていたのですが、なにやら私の体の周りでエネルギーワーク的なことをしている感じがしました。(見えてはいないのですが)、マッサージ師の手が私の頭ぐらいに来た時に、突然、私の歯がガタガタと震え始めました。「直接触れられてもいないのに何で?」ともちろん不思議に思いましたが、怖いとか不安な感じはしませんでした。

その後、マッサージが始まるのですが、マッサージ自体はすごく気持ちいいというものでもなく(気持ちいいマッサージをしようとしている感じもなく)、どちらかというと、儀式的に足の裏をチョコチョコ、膝をチョコチョコみたいな感じでした。

そして、うつ伏せ、また仰向けと一通りの全身マッサージが進んでいき、顔のあたりになった時に、また私の歯がガタガタと震え始めました。今度は最初の時と比べてそれが長く続きます(続けています)。

彼の手が、私の顔からお腹のほうに移った時に、(この時、彼の手は私の体には触れていません)、今度はお腹がピクピクと動き始めました。次第に自分のケイレンは大きくなり、テーブルの上でのたうち回るようになります。
このビデオのenrgy orgasmみたいなことになっていました。
https://youtu.be/8r4ztjY7Uvo

もう明らかに普通でないことが起こっているわけです。これをトランスというのでしょうか。しかし、その不思議な体験を冷静に判断している自分と、不思議な体験に入り込んでいる自分とがいました。

次第に嗚咽が始まります。心の奥の方にある何かを出したいような、けど出せないような感じです。吐きたいけど吐けない。そんなもがき苦しんでいる私に彼はこう問いかけました。
「どうしたんだ?何が苦しいんだ?どうなりたいんだ?」
私はこう答えました。
「皆のことをもっと愛して、自分ももっと愛されたい」と。

そして、セッションは終わりに向かっていきました。

本当に不思議な時間でした。私の心の奥底に隠れている何かの感情をみつけだしてくれて、それと向き合ったような時間でした。

マッサージ師さんは自分ではそうとは言っていませんでしたが、紹介してくれた人の話では「あれはたぶんタントラマッサージだろう」と言っていました。タントラマッサージというと「結局はエロいマッサージ」みたいなのが多いようですが、これが本当のタントラマッサージだったのかなぁと思っています。

確かにセッション中に性器(ペニス、肛門、乳首等)も触られましたが、エロいことをされているというより、儀式的な感じで触られていました。「体の門を開いている」感じでした。射精とかそういうこともありませんでした。そんなことよりもっと貴重な体験をさせてもらえました。

帰国後も「あのセッションをもう一度受けたい」「今度はもっと違った隠れた感情を出したい」と思うのですが、それは期待しないようにしています。
あれは、あの時あの場所、あの時の自分の状態だったからこそ起こった結果で、次回同じことが起こるかはわからない。むしろ、何も知らなかった初回と違い、今回は「期待」が入ってしまうので、同じにならない可能性もある。

あれはどうして起こったんだろう?と今でも不思議に思います。その答えを知りたいですが、ムリに答えを探そうともしないようにします。不思議なことが起こったんだという事実を素直に受け入れて、大切にしたいと思っています。