フェルデンクライス -北陸出張記(1)

北陸に施術をする&受けるため、出張&旅行に行ってきました。

北陸新幹線ができて便利になりましたが、東京から福井だと今でも東海道新幹線経由のほうが早くて安いんですね。
今回は富山と福井に用事があったので、行きは北陸新幹線→帰りは東海道新幹線とぐるっと回るルートにしました。(そして帰りに名古屋で途中下車も)。

旅行記の1回目は、フェルデンクライスのセッションを受けてきた事についてです。

フェルデンクライスとは「からだの動きの気づきと学習」みたいな感じだと思います(が、この表現が的確かどうかはわかりません)。
マッサージみたいにただ受け身で受けるのではなく、進行役のプラクティショナーから「ここをこう動かしてみましょう」とか「ここに意識を向けてみましょう」などとアドバイスをされながら、自分のからだを動かし自分のからだを探っていきます。

治療とか動作指導を謳ってはいませんが、自分のからだの動きを探っていくことでより良い動かし方を見つけられたら、きっと症状改善につながっていくとは思います。なにせ、なかなか日常生活で自分の動きに対して疑問を持つこともないですし、見直すこともない。体に悪い姿勢や動作をしていてもそれを当たり前と思って日常的に行動していますから、それを変えられるきっかけになれば、とても大きなことだと思います。

ただ、フェルデンクライスは(僕が習っているトレガーアプローチや、他のボディワークでもそうですが)、「こういう動きをすると良いからこうしてください」とか「この動きは悪いのでしないでください」とかは直接的には言わず、あくまで本人が気づいて・感じて自分で動きを選ばせている(と思う)ので、そのあたりが「慣れない人」にはわかりにくい要素かなとも思います。「肩こりを治すにはこの動きをしてください」と言われる方がよっぽどわかりやすいですが、人に言われるより自分で気づくことのほうが重みがあるし、フェルデンクライスはそういうセッションなのかなと思います。

セッションでは(例えば、肩こりを治すには、みたいな)何か明確なゴールや答えがあって進めていくというよりは、その情報は踏まえつつも、結果を求めないで過程を楽しんでいく感じです。
それって、短絡的な考えだと「せっかく受けに来たのだから、治して(教えて)もらわないと意味がない」なんて思うかもしれません。しかし例えば、座禅が「何のために座禅をするか」と「結果」を考えるより、「(とりあえず)座禅をしてみよう。そうしたらこういうことが起こった」というように「実践」に重きを置いていると捉えられれば、フェルデンクライスのようなセッションも楽しめるのではないかと思います。