「怒らない」 脱ペーパードライバーへの道①

私は大学生の時に運転免許を取って以来、ほぼ運転をしていないペーパードライバーです。旅行先で運転できたらいいなと思うものの、日常生活では 車を使う必要性がなかったので、運転しないで今に至ってしまいました。しかし、やはり運転できるようになりたいと、重い腰を上げて運転の練習をすることに しました。
(実はこうやってブログに書いているのも、公言することで自分に行動を起こさせる目的もあります。だって、誰にも言わないと「やっぱりやめた」とかになっちゃいそうで・・・)

さて、運転練習にはペーパードライバー教習をお願いすることにしました。運転の個人レッスンです。運転できる人からすると「お金を払って習わなくて も、自分でできるじゃん」と思われるかもしれませんが、やはりお金を払う価値はあったと思います。向こうは教えるプロですから限られた時間で正しく習得す る術をお持ちですし、なにより同乗してもらうと安心感があります。それに、学ぶ方もお金を払うことで真剣になります。

現段階では3時間×2回を受けましたが(あともう1回受講予定)、教習で一番印象的だったのが「教官が怒らないこと」でした。教官も教えることが仕 事とはいえ、生徒が簡単なこともできなかったり、何度言っても同じミスをされては怒りたくなるでしょう。しかし、そんな時でも怒ったり攻撃的な口調になっ たりせずに、受けている方としてはプレッシャーを感じずに助かりました。(僕もできなくて申し訳ないと思いつつも、また同じミスをしてしまうんです)。

これって、当たり前のことなんですが、実行するのは難しいんですよね。そもそもですが、僕も教官も目的は運転ができるようになること。怒ることで運 転が上達すればいいけど、実際には怒られた方は委縮するだけで、むしろミスする可能性が高くなる。怒るほうは、なかには指導していると勘違いしている教官 もいるかもしれませんが、それは論理的ではないですよね。怒ることとできることの因果関係は(全くとは言わないけど)あまりないのですから。私の習った教 官はその辺りをきちんと理解されているようで、安心して受けられました。たぶん怒ってプレッシャーを与えるような教官だったら、次に練習しようとは思わな くなるでしょうね(もしくは他のスクールに替えます)。

まだ現段階ではペーパードライバーの枠から出れていません。さて、これからどうなることやら。

ところで、この「怒らない」というのはマッサージの仕事にも当てはまると思います。
リラクゼーションマッサージの目的は、リラックスしてもらうことですが、お客さんの中にはリラックスして受けられない人がいます。どうしても力んじゃった り、緊張したり、力が抜けなかったりで。そういう時に、術者の中には(施術がやりにくいから)「もっと力を抜いてください!」「そんなに力まないでくださ い!」「これくらいの痛さは我慢してください!」などと命令する人もいたりします。そんなんじゃ、受けるほうはもっとリラックスできないですよね。リラッ クスさせる目的なのに、リラックスから遠ざかるようなことをしている。こうならないように気をつけたいと思います。