ノージャッジメントとエサエンマッサージ

エサエンマッサージのクラスでノージャッジメントということを習いました。

ノージャッジメント (No Judgement) にはいろいろな訳語がありますが、私としては「決めつけない」というような意味だと理解しています。

例えば、こんなお客さんが来たとします。
挨拶をしない、目を合わそうともしない、質問に答えてもくれない、とにかくコミュニケーションを拒まれている。
どうしてもこのお客さんには親近感がもてません。それは仕方のないことだと思います。実際に体験してそう感じてしまったのですから。

しかし、これから施術をするにあたり気をつけるべきことがノージャッジメント。決めつけないこと。

確かにこの時点でその人と心地よい関係を築けていないのは事実ですが、これからの施術でその人がどういう態度をとるかはまだわからない。「これからもこの人とは良好な関係を築けない」と決めつけるのではなく、何か起こるまでは普通に施術をおこなうように努めるべきだと考えています。

そして意外なことに、こういう気持ちで施術をしていると施術は問題なく進み、施術が終わり帰る時にはそのぶっきらぼうだったお客さんが笑顔になっていったりするのです。自分から不信感を外しておいてよかったと思うのでした。

もちろん過去の出来事が今後の判断材料になるのも確かですが、あくまで判断材料の一つ。
過去に起こった出来事だけで勝手に憶測して未来を決めてしまうのは、自分にとっても相手にとってもよくないですよね。

決めつけない、
「今、ここ」を感じて判断する、
ということを大切にするマッサージ、それがエサレンマッサージだと思っています。

※ここに書かれていることは私の個人的な意見であり、統一された見解ではありません。