「アドラー心理学を語る」著者:野田俊作  を読みました。

ベストセラーになった「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」(岸見一郎、古賀史健:共著)を読んでアドラー心理学に興味を持つようになりました。その後、他の何冊かを読み、「アドラーっぽいこと」を自分なりに実践していたのですが、最近ちょっとした悩み事がありそれに対応するためにもう一度アドラーの本を読みたくなり、探していくうちにこの「アドラー心理学を語る」を見つけました。

全部で4巻あるのですがどれも興味深い内容で、飽きることなく読み終えました。なかなか読みごたえがあって、自分の悩み事に対してもやはりアドラーで対処していこうと思いました。(うまくいくかどうかはまだわかりませんが)

ただ内容としては(同じアドラー心理学についてですので当然といえば当然ですが)「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」とかぶる部分もあったので、まだどちらも読んだことがなくてこれから読むという方には、まず「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を読んでから「アドラー心理学を語る」を読んだ方が読みやすいかなと思いました。

僕はアドラー心理学に出てくる三角柱の話が好きです。
三角柱の三面には「悪いのはあの人」「かわいそうな私」「これからどうする(私にできること)」と書かれています。悩み事がある時、もしくは誰かから悩み事を聞かされた時に、その話をこの三角柱の3つのどれかに当てはめます。だいたいが「悪いのはあの人」「かわいそうな私」の話になってしまうのですが、これを話しているだけでは問題解決にならなくて、大切なことは「これからどうする(私にできること)」を考えること。自分の悩みに対してもこの三角柱を思い出して考えると、グジグジと不満を抱えて足踏みするのではなく、前向きに対処する一歩が踏み出せるので、好きなアイデアです。

本の第2巻には瞑想ついて書かれていたのですが、瞑想というものが僕の思っているものとだいぶ違っていることに驚かされました。(他の世界でのことまではわかりません。あくまで、この本で書かれている瞑想での意味です)
瞑想は「心を静めて、無心になること」みたいな感じだと思っていたのですが、この本では、「瞑想とは『目覚めている』こと。今ここで起こっていることにちゃんと気づいていること。瞑想していない状態では、ただボヤッと生きているのです。」
なかなか手厳しい。ただボヤッと生きています。私には瞑想が必要なようです。

この本では、他の心理療法への厳しい意見(批判)がところどころにありました。
ゲシュタルト療法についてもいくつかありました。
僕はその良し悪しについて語るつもりはありませんし、語るほどの知識もありませんが、この著者は他療法に対してむやみに批判しているのではなく、きちんと理解してそのうえで自分のほうがよいと思って語っているんだろうなと思いました。だから読んでいて悪い印象は持ちませんでした。それぐらいの信念があるっていいなと思いました。