「生れ出づる悩み」

有島武郎の小説「生れ出づる悩み」を読みました。
https://www.shinchosha.co.jp/book/104204/

僕は読書家ではなく読んでも似たようなジャンルしか読まないのですが、今回は友人に紹介してもらったこともあり、普段読まないような作品を読んでみました。

大正時代の北海道で、画家であり作家である有島武郎と、学生から漁師になりその後画家となる木田金次郎との交流を描いた内容です。

有島は東京出身で裕福な家庭に育ったようですが、北海道の過酷な環境で自然と闘いながら生きていく木田の姿に憧れのようなものを持っていると、読んでいて感じました。自分もひ弱な都会っ子なので、自然と共に生きている人に憧れる気持ちを重ね合わせながら読んでいました。

木田は北海道の岩内というところの出身で、そこで漁業、画業をしていたようです。この本を読んで初めて岩内という地名を知りました。美術館もあるようなので、いつか訪れてみたいものです。

「冬の漁港」
「冬の漁港」
https://bijutsutecho.com/exhibitions/2319