「自閉症の僕が跳びはねる理由」
「自閉症の僕が跳びはねる理由」(著:東田直樹)を読みました。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321602000131/
自閉症当事者が書いた、自閉症についての本です。NHKのドキュメンタリーを見て、この著者と本のことを知りました。自閉症者に対しての素朴な疑問(例えば「なぜ突然大声を出すのか」)に、当事者本人が答える貴重な本です。
私は自閉症についてほとんど知りません。あの独特な発話や行動からきっと知能は劣っているのだろうと偏見に満ちた考えを持っていたのですが、この本を読んでその考えを改めさせられました。
彼らも私たちと同じように思考している。いや、同じではなく彼らなりの見方で見て感じて考えている。ただ表現がうまくできず、伝えられないでいるだけである。周りに伝えられず理解されないでいることにつらい思いをしているというのを、この本で知ることができました。
人はどうしても自分の価値観を押し付けてしまいがちです。世の中には自分とは違う思考や表現方法をしている人がいることに気づき、もっと受け入れることが必要だと思いました。そうすれば自分たちももっと多くの人に理解してもらえる世の中になるでしょうから。
文中から印象に残った一節を記します。
僕たちが一番辛いのは、自分のせいで悲しんでいる人がいることです。自分が辛いのは我慢できます。しかし、自分がいることで周りを不幸にしていることには、僕たちは耐えられないのです。
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