精神的プレッシャー -エサレン研究所・CA旅行記(2) -エサレン編

ワークショップの始まる前は、いつもは期待を募らせ楽しみであるのですが、今回は違っていました。

出発数日前から体調を崩していたのもありますが、アメリカに着いても気分がすぐれず、重だるい感じでした。

それでもサンフランシスコではまだよかったのですが、エサレン研究所に行く乗り合いバンに乗ってから精神的プレッシャーがどんどん大きくなってきました。

シャトルではトイレに行ったばかりなのにまたトイレに行きたくなるが、「トイレに行きたい」と英語で何といえばよいかで悩んでしまう。

研究所に着いて、宿泊する部屋(は相部屋なのですが)、ルームメイトと会っても英語で会話をする自信がないのでできるだけ顔を合わせないようにと部屋をすぐに出て、食堂に行く。

食堂も空いている時間はよかったのだが、食事時間になると混んできて(席は長椅子で相席仕様なので)自分の周りも人で埋まってくる。

研修初日なので誰しもお互い見知らぬ者同士なのだがそれを打ち解けようとあちこちで会話が始まっている。自分は話しかけられたくない一心で、本をひたすら読み、目に見えないシャッターを自分の周りに下ろしている。


完全に塞ぎ込んでいる状態です。

ああ、自分は何をやっているんだろう。

自分の意志で、自分の決断で、自分の好きなことを学びに、自分の好きな場所に来ているのに、なんでこんなにつらい思いをしているんだろう。

誰かに何か意地悪されたわけでもないのに、誰かに何か嫌な思いをさせるような事をしたわけでもないのに、なんでこんなに人の存在がつらいのだろう。

世の中には、いろいろな理由でつらい思いをしている人がいます。
自分が辛い思いをして、そういう方の気持ちが身に沁みました。

わかってはいる、わかってはいるけど、今の自分にはできない、どうしようもない。

このままではよくない、変えるのは自分でしかない、だけどできない。

そんな精神的プレッシャーに押されながら初日を過ごすことになりました。