「トレガーアプローチとは何ですか?」という質問に、うまく納得してもらえるように答えるのは(今の自分にとっては)なかなか難しいものです。

 

治療でもないし、指導でもないし、体操療法でもないし、単なる慰安でもない。
「ちょっとこの動きをしてみてください」と術者が言った時に、「何のためにするんですか?」と聞かれても「とりあえずやってみてください。それで、その後に何か感じることがあるかもしれません。」と答えることが(術者の)自分は多いのですが、言っておきながらあまり好きな答え方ではありません。「何の為だかわからないことをやらせるんだ」と思うからです。(そもそも、この答え方自体がトレガー的に適切ではないかもしれません。)

 

「結果を求めないでとりあえずやってみよう。そしてその変化を感じてみよう」というトレガー的な考えはわからなくもないのですが、どうしてももっと現実的な「正しい正解」を最初から求めてしまうことも多いと思います。

 

先日、こんなことがありました。
私はおなかが痛くて困っていました。一日中続く腹痛に「原因はなんなんだろう?」「どうしたら治るんだろう?」といろいろと考えて、調べて、試していました。
しかし、結局のところその「答え」はわからなくて、もういろいろと考えるのも面倒くさくなった時に、ふとトレガー的な動きをしてみました。足を振ってみてその揺れを感じてみるとか、仰向けで寝た状態で足をストンと延ばしてみてその時の軽い揺れを味わってみるとか。「お腹が痛いのを治すためにやる」のではなく、ただ単にやってみて、その後の変化を味わっていました。

すると、お腹は痛いなりにいろいろな気づきがあります。「あ、この動きをすると腰が伸びて気持ちいいなぁ」とか「この動きをすると力が抜けるなぁ」とか。そして、そんなことをしているうちに、お腹が痛いのが和らいできました。

 

私は決してこのトレガー的な動きが痛みを取り除いたり治したりしたとは思っていません。たぶん、自分の意識が、お腹の痛みから他のところに移ったからでしょう。けど、あれこれ考えて埒が明かないときには、行動に結果を求めないで「とりあえずやってみる」というのも悪くないなと、身をもって感じました。

「とりあえずやってみる」「そしてその変化を感じてみる」「意図してなくて、もしかしたら何か良いことがあるかもしれない」というゆるい考えもアリかなと思えてきました。